ホーランエンヤ(島根県松江市)
2009年 05月 17日
十二年に一度だけ開催される日本三大舟神事の一つ、「ホーランエンヤ」に行ってきました。
せいぜい倉吉駅のポスターが寂しく独りぼっちで貼られているのを見かけただけでしたが、せっかくの貴重かつ大規模なお祭りに出掛けない手は無いということで行脚。あんまり若い人は居ませんでしたが、当の祭の主役は実は若人なのですよ。
もう一方のエントリではきちんと由来を書かなかったので、暇つぶしにこちらではある程度列記。
かつて凶作に頭を悩ませた松江藩の藩主が、お膝元に祀られていた神社の神様(御神体)を、宍道湖から流れ出る川で二十キロばかり離れた別の神社へと船でお運びし一時的にその居所を移動、すると五穀豊穣の祈願が見事に成就。以来、十年(現在は十二年)に一度、「お出かけ」祭を企図するようになった――
貰ってきたパンフレットを要約するに、以上が掻い摘んだ由来のようです。
そして現在に伝わる祭の華、櫂伝馬船(かいでんません)という飾り船の上での勇壮な舞。
何度目かのお祭りとなった明治時代初期、御神体を乗せた船が荒天に遭い危うくされたところで、地元の船が曳航し無事送り届けた――というのが最初だそうで。要するに、後から加わった行事だそうな。
人出は新聞発表で13万5千人。巡航する河岸を埋め尽くした人垣は壮観でした。
前回、つまり1997年の開催時に人出がどうだったかは知りませんが、今年はETCの割引(……突然現代に引き戻し失礼……)も奏功したのかと。
前回の人垣には恐らく無かったであろうケータイカメラの群れやデジタル一眼の砲列とか、景色を想像して見比べてみれば実感できる「十二年に一度」の重み。
その辺も、お祭りの神秘性に一役買うスパイス。
想像以上に絢爛豪華で、大規模ななお祭りでした。
見応え充分で、行って良かったと思えるイベントです。
今回5月17日の行きがけ(渡御祭)に続き、来週5月24日には帰り道(還御祭)が開催され、再び写真のような櫂伝馬踊(かいでんまおどり)が見られます。
船神事という、川を舞台にした特殊性に加え日本の伝統と「ハレの日」の華やかさ、雄麗さや荘厳さや一種の神々しさをいっぺんに体験できるイベント。
近場の人は是非、足を運んでみられると良いかと思われます。
せいぜい倉吉駅のポスターが寂しく独りぼっちで貼られているのを見かけただけでしたが、せっかくの貴重かつ大規模なお祭りに出掛けない手は無いということで行脚。あんまり若い人は居ませんでしたが、当の祭の主役は実は若人なのですよ。
もう一方のエントリではきちんと由来を書かなかったので、暇つぶしにこちらではある程度列記。
かつて凶作に頭を悩ませた松江藩の藩主が、お膝元に祀られていた神社の神様(御神体)を、宍道湖から流れ出る川で二十キロばかり離れた別の神社へと船でお運びし一時的にその居所を移動、すると五穀豊穣の祈願が見事に成就。以来、十年(現在は十二年)に一度、「お出かけ」祭を企図するようになった――
貰ってきたパンフレットを要約するに、以上が掻い摘んだ由来のようです。
そして現在に伝わる祭の華、櫂伝馬船(かいでんません)という飾り船の上での勇壮な舞。
何度目かのお祭りとなった明治時代初期、御神体を乗せた船が荒天に遭い危うくされたところで、地元の船が曳航し無事送り届けた――というのが最初だそうで。要するに、後から加わった行事だそうな。
人出は新聞発表で13万5千人。巡航する河岸を埋め尽くした人垣は壮観でした。
前回、つまり1997年の開催時に人出がどうだったかは知りませんが、今年はETCの割引(……突然現代に引き戻し失礼……)も奏功したのかと。
前回の人垣には恐らく無かったであろうケータイカメラの群れやデジタル一眼の砲列とか、景色を想像して見比べてみれば実感できる「十二年に一度」の重み。
その辺も、お祭りの神秘性に一役買うスパイス。
想像以上に絢爛豪華で、大規模ななお祭りでした。
見応え充分で、行って良かったと思えるイベントです。
今回5月17日の行きがけ(渡御祭)に続き、来週5月24日には帰り道(還御祭)が開催され、再び写真のような櫂伝馬踊(かいでんまおどり)が見られます。
船神事という、川を舞台にした特殊性に加え日本の伝統と「ハレの日」の華やかさ、雄麗さや荘厳さや一種の神々しさをいっぺんに体験できるイベント。
近場の人は是非、足を運んでみられると良いかと思われます。
by taoyao | 2009-05-17 19:46 | 私心