おままごと立案:裁判員死して皮を残す?   

2007年 02月 02日

裁判員制度、積極的参加は2割

リンク先の記事では「6割」となっているが、この辺は見出しの書き方による印象変化。
惑わされず、きちんと数字を見たい。

「参加したい」              5.6%
「参加してもよい」は          15.2%
「あまり参加したくないが、
 義務なら参加せざるを得ない」   44.5%
「義務であっても参加したくない」  33.6%
「わからない」              1.2%

見出しは「65%が参加する」となっており、法務省も「ある程度参加意識が進んだ」と宣ったとか。
とはいえここで平成17年2月、前回の法務省アンケートを見ると

「参加したい」         4.4%
「参加しても良い」      21.2%
「あまり参加したくない」   34.9% ←
「参加したくない」      35.1%
「わからない」         4.4%   

となる。
要するに「あまり参加したくない」で止まっていた"第三位"の選択肢の文末に
今回から前向きな文言を挿し入れただけで、数字分布はさほど変わっていない。
これを見比べて「意識が進んだ」とは、いかんせん眉唾とも思えるがどうか。


納得の行く裁判を、という要望に国が出したアイディアが裁判員だが、その入れ込みようと
裏腹に国民の腰は見るからに重い。
公平さのための「参加義務」が、かえって国民に二の足を踏ませる。外野から判決に文句を
言うのは簡単だが、自分が大岡越前守になるとなれば気が引けるのは当然。
国とて、これは予測できない反応ではなかった筈だ。
国民の我が侭に無理矢理付き合おうとした、これが成れの果てとも見える。

無差別選抜、選ばれれば強制参加――
司法学上の理屈に妥協しなかったこの制度、結果日本の風土には馴染まなくなった。
制度の施行は既に決まったことだが、要らぬ波風を立てた挙げ句短命に終わる鬼胎が強い。
ただたとえ失敗してもむしろ国の方は、裁判所批判に対する格好の言い訳を得ることになる。

邪推の末の嫌な言い方ではあるが、いずれにせよ裁判所の体面は傷まないのかもしれない。
餅は餅屋という極論の切り札も、いざ失策となれば手の内に光り輝く。
今後成否どちらに転じるかまだ不透明だが、大山鳴動して鼠一匹、が関の山では。




※アンケートの詳しい結果は内閣府のホームページにあるので、興味ある方はご参考に。
 2月1日付の資料に、上述した前年の調査結果も併せて記載されています。

 だがpdfファイルを使うなとですね(ry
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by taoyao | 2007-02-02 03:42 | ニュース

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